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子供のインフルエンザ 脳症とロキソニンの因果関係

2014-11-08_092606

 

今年もまたインフルエンザの季節がやってきました。

 

みなさんは予防接種はお済みでしょうか。そして、「今年の流行はどうなるのか?」「どのくらいの猛威となるのか?」色々と気になるところです。

 

インフルエンザはそれ自体でも大変辛いですが、インフルエンザ脳症や肺炎や気管支炎などの合併症にも注意が必要です。

 

特に重症化すると死に至る確立が高くなるインフルエンザ脳症は、小さなお子さんを持つ親にとっては怖い病気です。

 

そこで、まずインフルエンザ脳症とはどのような病気なのでしょうか?

 

罹患の状況と予後

 

20年程前から流行り始め、大流行の年には500人程がかかり、その約30%が死亡、約25%に後遺症が残るという事態になったようです。

 

現在は2005年と2009年に出されたガイドラインの効果で、年間100〜200人程がかかり、その約10%が死亡、約25%が後遺症という、予後になっています。

 

症状

• けいれん
• 異常行動や言動
• 意識障害

 

これらはインフルエンザ脳症のサインで、高熱が発症してから1日前後で現れます。このような神経障害のうちのどれかが見られた場合は、すぐに医療機関を受診することが大切です。

 

症状が進行すると、臓器にも障害をもたらし重症化することがあり、最悪の場合は死に至ることもあります。

 

罹り易い年齢

 

1歳〜5歳に多く見られますが、2009年〜2010年にかけて流行った新型のインフルエンザでは5歳〜10歳の発症が多かったようです。

 

以上の年齢の子供を持つ人は特に注意が必要です。

 

原因

 

体内に入ったインフルエンザウイルスに対抗しようと免疫系が奮闘します。

 

そしてオーバーワークになった免疫系が暴走して自分自身を攻撃してしまう、というのが主な原因と言われています。

 

しかし、明確な原因は分かっていないようです。

 

予防方法

 

簡単に言えば、インフルエンザにかからないように注意するというのが一番効果的な予防方法です。

 

インフルエンザの予防対策として効果的なのは、

 

やはり・・・

うがい、

手洗い、

マスクをする、

人ごみを避ける、

部屋の湿度管理など、

普通の風邪の予防と変わりません。

 

筆者おすすめの予防は、鼻呼吸です。

 

常に鼻呼吸を意識しているとその癖がつきます。これが喉の保護にとても役立ちます。そして喉が低温乾燥というインフルエンザの温床にならないという利点もあります。

 

ただ、鼻の粘膜が弱い人はドライノーズになり易いので注意も必要です。

 

そして、大切な予防方法をもう一つ!

 

免疫力の低下を防ぐ、ということです。では免疫力を高めるにはどうしたら良いのか?

 

バランスの取れた食事と、適度な運動と、十分な睡眠時間を取るようにする。

 

そしてストレスをため過ぎないように。そんな普通の生活が、免疫力を高めるためには必要です。

 

要するに、楽しく規則正しい生活を送りましょう!ってことなんですね。そして、忘れてならないのが予防接種。冒頭にも書きましたが、

 

「予防接種はお済みですか?」

 

予防接種をしたからといって、インフルエンザやその合併症にかからないという訳ではありませんが、軽度に抑えることが期待できるし、沢山の人が予防接種を受けることで、感染の拡大の規模を抑えることにもつながります。

 

インフルエンザといえば、高熱や関節の痛み、全身の倦怠感など風邪とは違った特有の辛さがあります。早くその辛さを改善させたいと誰もが思うことでしょう。そんな時に効果的な薬と言えば、やはり解熱鎮痛剤ですよね。

 

ですが、ボルタレン、ポンタール、アスピリンはインフルエンザ脳症との関係性が認められるため、基本的には使用が禁止されています。では同じ非ステロイド性抗炎症薬であるロキソニンはどうなのでしょうか?

 

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インフルエンザ脳症とロキソニン服用には因果関係があるのか?

 

結論から言うと、わかりません。

 

というのが正直なところです。

 

ボルタレンやポンタールやアスピリンは投与の前例がたくさんあるため、脳症との関係性を突き止め易かったのですが、ロキソニンの場合は元々小児への投与が認められていないため、その因果関係を明確にすることは難しいようです。

 

同時に安全性の確認もされていないので、「インフルエンザにはロキソニンの投与はひかえた方が良い」というのが、基本姿勢になります。2001年に日本小児科学会が、「インフルエンザ時の非ステロイド性抗炎症薬の使用を控えるように」という指示を出しています。

 

ですから非ステロイド性抗炎症薬にあたるロキソニンもその限りではありません。ですが小児科によっては非ステロイド性抗炎症薬のイブプロフェンを処方しているところもあるようです。

 

基本は、インフルエンザの時は、比較的小児でも安全に使用することができるアセトアミノフェン(カロナール)が処方されることが多いようです。

 

ですが、アセトアミノフェンは安全な薬ですが、解熱効果もあまり期待できません。ですから高熱が下がらないとつい強力な解熱剤を使用したくなってしまいますよね。

 

ただ、発熱は体の防御反応で、体内に入ったウイルスを撃退する為のものです。体温が高くなると体の免疫機能が活発になり、逆にウイルスの増殖力は抑えられるので、治り易くなります。

 

そこで無理に熱を押さえ込んでしまうと、逆に治りが遅くなるそうです。発熱に関しては、「熱があっても他の重篤な症状がない場合は無理に熱を下げることもない」という意見が多いようです。

 

ただ、インフルエンザ脳症は41度以上での死亡率が高いという報告もあるようなので、そこは小児科医の判断になってくるのでしょうか。

 

インフルエンザ脳症は解熱剤との関係が取りざたされていますが、解熱剤を服用していない人も罹患していますし、上記にあったアセトアミノフェンを服用していた人も罹患していて死亡例もあります。

 

では、何をしてもダメなのではないか?

 

そうではありません。

 

早期発見、早期治療が重傷化を防ぐには重要ですので、「変わった様子はないか?」「インフルエンザの症状と違った症状はみられないか?」

 

など 子供の様子をしっかりと見ていて、いつでも手を差し伸べられるようにしておくことが大切です。インフルエンザ脳症の発症までの時間は約1.4日です。

 

そして抗インフルエンザ薬が有効なのも2日以内です。時間との勝負です。いざという時に役立つのは、

 

「こういう病気があって」「こういう場合はどう対処すればよいか」

 

ということを知っておくことではないでしょうか。知識と子供を見守る瞳が、1つの命を救うことになるかもしれません。

 

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