花粉症に効くと話題の舌下免疫療法をご存知でしょうか。
根治が難しいとされている花粉症の新しい治療法として、2014年より保険適用になりました。
舌下免疫療法とは
そもそも免疫療法とは、アレルギー症状の元となるアレルゲンを少しずつ体内に取り込むことにより、過敏な免疫反応を和らげる治療法です。
注射による免疫療法は以前から行われていましたが、毎週通院する必要があるなど、治療を続けることが難しい面がありました。
そこで、注射の苦痛もなく、自宅でも行える治療法として、舌下免疫療法が開発されました。
2014年には保険適用の新薬
2014年には保険適用の新薬も発売され、花粉症患者の方にとっては朗報となっています。
治療は、舌の下にスギ花粉を含むエキスを垂らし、2分間保持した後に飲み込むという方法で行います。
病院で初めの一回を行った後は、2週間~1ヵ月に一度の通院で薬をもらい、再び自宅で治療することができます。
舌下免疫療法の効果は?
舌下免疫療法を受けた場合、約7~8割の確率で症状が改善されると報告されています。
中には根治する人も少なくなく、まさに画期的な花粉症の治療法と言えるでしょう。
体質改善には時間はかかる
ただし、体質改善することによって治療するので、時間はかかります。
早い人では、約3週間程度で効果の出てくるケースもありますが、個人差があるのです。
そのため、効果を確認するまで、約2年間治療を続ける必要があります。
長期間の治療をして、効果が少ない場合もあるので、そこがネックとなることは否定できません。
屋外に出ると症状が悪化するなど、花粉の量によって症状が変化する人の場合は、舌下免疫療法の効果が出やすい傾向にあります。
2年間続けてある程度効果が見られる場合は、4~5年継続すると更に症状が改善される可能性があります。
舌下免疫療法はいつ始める?
効果が現れるのに時間がかかるので、スギ花粉が飛散する時期は舌下免疫療法の治療開始に適していません。
治療は6月~10月、遅くとも11月には開始した方が良いでしょう。
1月中旬にはスギ花粉が飛び始める可能性があるので、それ以降は花粉の時期が過ぎてから治療を始める形になります。
また、妊娠中の方や喘息、心臓の疾患を持っている場合など、舌下免疫療法を受けられないケースもあります。
舌下免疫療法まとめ
・保険が適用される
・約7~8割の確率で症状が改善
・体質改善することによって治療するので時間はかかる。
・効果にはどうしても個人差がある
・治療は6月~10月、遅くとも11月にはしておいた方が良い
・喘息、心臓の疾患など治療を受けれない場合もある。
舌下免疫療法は制約が多く、時間もかかりますが、花粉症に対する効果は非常に期待できます。
保険も適用されているので、花粉症に悩まされている方は、一度検討されてはいかがでしょうか。
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